矢先稲荷神社例大祭(やさきいなりじんじゃれいたいさい)

矢先稲荷神社例大祭は東京都台東区で開催されるお祭りです。1642年に徳川家第三代将軍徳川家光に建立された浅草三十三間堂の守護神として、稲荷大明神を勧請されたことにより創建されています。その時には通し矢と呼ばれる弓の腕前を競う競技が行われまして、その的の先に位置していたことから矢先稲荷神社と名付けられたのです。通し矢については京都三十三間堂でも行われており、こちらに倣って浅草三十三間堂でも行われた次第です。また震災や戦災の被害に遭われた都内の神社は少なくありませんが、矢先稲荷神社も残念ながら浅草大火で焼失してしまい、再建を経て現在に至ります。


[引用]http://blogs.yahoo.co.jp/letgooutgo/64065890.html

さて矢先稲荷神社例大祭では本祭りが二年に一度開催されまして、午前中から威勢の良い掛け声が飛び交う神輿渡御が行われます。一方の陰祭りの年には午後から渡御が行われることから、本祭りと陰祭りで宮出しの時間が違いますので気を付けましょう。画像の本社神輿は準備中の物ですが、担ぎ棒の大部分がすり減っており、祭りが脈々と行われてきたことを表しています。祭りでは神輿渡御ばかりに注目しがちですが、渡御が行われない準備は神輿をゆっくり観賞できる良い機会でもあります。

さて猿田彦に先導され本社神輿が登場すれば氏子らや見物客から大きな歓声が上がり、祭りは序盤から盛り上がります。何かと祭りにケンカは付き物ですが、矢先稲荷神社例大祭では氏子同士の揉め事があまり見られません。実は神輿を担ぐ機会をたくさん設けており、多くの氏子がちゃんと神輿渡御を行えるようになっているんですね。ですから担ぎ棒の取り合いも起こらず、皆が和気藹々と祭りを楽しんでいます。

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