八戸三社大祭(はちのへさんしゃたいさい)

八戸三社大祭は青森県八戸市で開催されるお祭りです。ユネスコ無形文化遺産の「山・鉾・屋台行事」へと2016年12月登録されました。東日本最大級のお祭りとして親しまれており、毎年100万人以上もの観光客が訪れます。

八戸三社大祭の由来をたどると、おがみ神社(龗神社)の前身である法霊社に結び付きます。法霊社は八戸総鎮守として藩主や町民に信仰されていました。かつて天候不順のせいで農作物が不作となったことがありました。人々は農作物の不作に困り果て、当時の有力者らは1720年に法霊社へ天候安定・豊作祈願をお願いすることにしました。幸いなことに人々の祈りが天に通じたようで、農作物は無事に収穫することが出来たのでした。その感謝の気持ちを込め、1721年に法霊社から長者山虚空蔵堂へ行われた御輿渡御が八戸三社大祭の起源とされています。長者山虚空蔵堂とは新羅神社の前身の神社です。名称が異なるのは明治時代の神仏分離令が原因です。1884年に新羅神社、1889年に神明宮が祭りに加わったことから、現在の八戸三社大祭が形成されていきました。


[引用]http://aomoriken-taxi.chu.jp/hachinohe_city_sightseeing.html

さて現在の八戸三社大祭は三社の神輿が渡御する神幸行列、艶やかな山車が市内を回る山車行列が見どころです。神輿も神々しいのですが、祭りの目玉はやはり彩り豊かな山車でしょう。極彩色で彩られた山車を一目見るために、多くの見物客で市内はにぎわいます。山車は27台ありまして、日が落ちた18時から祭りを盛り上げます。八戸三社大祭の山車は色鮮やかなだけではなく、日本の伝統文化が感じられて芸術的です。あれほど凝った造りをしているため、てっきり職人が手掛けたように感じられますが、驚くことに市民らによる手作り。山車は毎年5月の連休明けから製作期間に入るのだそう。

この他にも笹の葉を携えてゆったりと優雅に舞う笹の葉踊、山車行列の前を往く手古舞と獅子舞なども祭りに花を添えます。八戸三社大祭は数多くの伝統芸能により構成されていますので、日本文化や民俗学に興味がある人もぜひ訪れてみてはいかがでしょうか?

■タイムスケジュール
■7月31日:前夜祭
18:00~21:00 
■8月1日:お通り
15:00~ 
■8月2日:中日
18:00~ 
■8月3日:お還り
15:00~ 
■8月4日:後夜祭
18:00~20:00

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