大森春日神社例大祭(おおもりかすがじんじゃれいたいさい)

大森春日神社例大祭は東京都大田区で開催されるお祭りです。創建については資料が残されていないことから明らかになっておりません。しかし言い伝えからは、鎌倉時代に奈良春日大社から勧請したことが分かっています。また1938年には現在の本殿が建立されました。

さて大森春日神社例大祭は二年に一度、宮神輿が渡御をする本祭りが開催されます。本祭りの開催は西暦が偶数年となりますので、お間違いのありませんよう。大森春日神社の宮神輿は金色を基調とした配色となっていまして、全体的に優雅な彫刻が惜しみ無く施されています。担ぎ棒も黒ではなく白木で組まれており、光の当たり具合次第では金色のようにも見えます。宮神輿は台輪が二尺五寸の大きさになります。

「おいさ!!おいさ!!」の掛け声で行われる渡御を観賞していますと、変わった担ぎ方にきっと気が付かれることでしょう。大森春日神社の渡御で見られる担ぎ方は、いわゆる城南担ぎと呼ばれるもの。担ぎ手の向きがバラバラですよね。城南担ぎでは担ぎ手が神輿の方を向きます。御霊の宿る神輿にお尻を向けるのは失礼に当たるということなのでしょう。ただし担ぎ方を必ず守らなければならないわけではないようで、祭りでは氏子全員が神輿の方を向いてはおらず、臨機応変に対応しているようです。


[引用]http://ichinokura.com/2002kasuga.html

そして担ぎ棒の組み方も特徴的で、タテ二本、ヨコ四本、さらに全体的にヨコに長くなります。ですから神輿の渡御はヨコに広がりながら進んでいきます。多くの担ぎ手が入ることができるので、かっこよくピッシリと差し上げも決まります。しかし城南担ぎをしているため、歩きにくいことから疲労しやすかったりと、なかなか大変な部分もあるようですね。明るさが押さえられた夕暮れ時からは演芸の奉納なども行われますので、伝統演芸の鑑賞もぜひお楽しみください。

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