佐原の大祭(さわらのたいさい)

佐原の大祭は千葉県香取市で開催されるお祭りです。佐原のとあるのに香取市で開催されているのは、佐原市が合併により香取市となったからなんですね。約300年の歴史ある佐原の大祭とは毎年7月本宿地区の八坂神社祇園祭、10月新宿地区の諏訪神社秋祭りを合わせた名称です。また関東三大祭りの一つであり、川越氷川祭と常陸國總社宮大祭と肩を並べます。さらに2004年2月には重要無形民族文化財に「佐原の山車行事」が指定されています。


[引用]http://www.timesclub.jp/sp/tanomachi_ex/chiba/index.html

さてお祭りが開催される佐原市(現:香取市)には大きな河川の利根川が流れており、古くから水路が生活や商売に活用されてきました。なかでも江戸時代には舟運での交易が盛んで、街は隆盛を極めることになります。そのことから次第に佐原でも江戸文化の影響を受けて「江戸優り」という表現も生まれたのでした。現在も各所に時代劇に登場する江戸の風景が見られ、「小江戸」の名称にしっくりくるのではないでしょうか?小江戸の街並みは保存状態が良いこともあり、2009年12月には「重要伝統的建造物群保存地区」として選定されています。


[引用]http://www.city.katori.lg.jp/sightseeing/matsuri/

本宿地区祇園祭は10台の山車が町を練り歩くのですが、山車が二段式となっていて非常に特徴的です。大天井には菅原道真、桓武天皇、太田道灌などの大人形やワラで作られた鷹や鯉を乗せています。規模は約10メートル弱と大きく存在感があります。そして大天井の下には下座連が笛や太鼓で佐原囃子を奏でながら曳かれていきます。大人形に目がいきがちですが、絵画のような山車の彫り物もぜひご覧ください。

佐原の大祭では「乱曳き」「のの字廻し」「そろばん曳き」など山車の多彩な曳き方も見どころの一つです。巨大な山車が曳き手によって動いていく様をぜひ会場で観賞してみてはいかがでしょうか?

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